■20131207週刊ダイヤモンド


オムニチャネルとは、店舗とECサイトの継ぎ目をなくすことで、顧客と様々な接点(チャネル)を持ち、いつでもどこでも同様の買い物体験を提供するという考え方のこと


セブン&アイホールディングスはコンビニから百貨店までグループ全体で取り扱う約300万商品をネットで購入できるようにすることを決めた
今後、約100億円を投じて在庫情報を一元化するシステムを構築する


「競合他社が強くなりすぎた時には「ルールを変えること」が重要だ。マサが現状を気に入らないなら変えてしまえばいい。ゲームチェンジだ」



これまでも世の中は大きく変わってきましたが、この先は異質な変化がやってくる
たとえば、オムニチャネル化をどう軌道にのせるか
これまではリアル店舗とネット通販とは別々のものとして存在してきましたが、今後は完全に融合したものになっていくでしょうオムニチャネル化をやっていかないとこれからの成長はあり得ない

肝心なのは過去の成功体験をすてて、どれだけ挑戦できるかということです

みんなが同じことをやったら、どこも儲からない
各社がそれぞれの考え方、方針で経営していけばいい

海外でも日本でも、PBはナショナルブランドに安さで対抗するものというのが常識でした
しかし、消費が飽和状態にある中で、安さではなく、質の競争の時代に入ったとみています
特に「上質さと」「手軽さ」の両方のニーズに応える商品がなく、そこが大きなポケットになっていました

かつて商品のライフサイクルは徐々に売れ行きが高まって、ピークを過ぎた後に少しずつ売り上げが落ちていく「富士山型」でしたが、すぐにピークを迎えてそれを過ぎるとパタッと売れなくなる「茶筒型」に移行し、今はピークがさらに短い「ペンシル型」です

グループの社員に言っているのは、「絶対にモノマネはするな」ということ
売り手市場の時代はモノマネでもいいですが、「ペンシル型」の時代にモノマネなどしていたら販売機会ロスや売れ残りの廃棄ロスが増えるだけです