■インベスターZ 〜14巻

株はルールでやれ

損は「し始めた時」よりも「より酷くなる時」の方が苦痛は少ない
プロスペクト理論と呼ばれる行動経済学の理論の1つ

過去はすべて忘れて今保有している株を改めて見る
上がりそうもない株はさっさと売って現金にして他に投資する
損切りは決して失敗ではない
むしろ次の成功のためのチャンスと思え

株は買うことより売ることのほうが重要なんだ
株に限らず物事には出口戦略が絶対必要だよ

投資の勉強とは正解を知ることではない
問題を作ること
その問題を誰よりも先に解くこと
投資に一番大切なことは未来を予測する力

投資とはいかにミスをしないかだ

投資はこれ、冷蔵庫と思え

金持ちとは社会のブームを利用して稼ぐやつのこと
金が出たからといって大勢の人の後にくっついて金を掘ったヤツに金持ちはいない
円安による輸出好調で一番儲けたヤツは誰か
それは円高の時に輸出関連を買ってたヤツ
つまり円高で不振の輸出株がボロ株と言われ誰も見向きもしない時、そのボロ株を買い集めてせっせと仕込んでたヤツ
投資とは宝の山に群がることではない
荒野を宝の山に変えることだ

分散投資は無知に対するリスクヘッジだ

リスクとは自分が何をやっているかわからない時に起きる

大きな利益を上げる秘訣とは
みんながすでに評価してしまっている株を買っても意味がない
なぜなら市場の評価がはっきりしていて流動性も高い株は割安ではないからだ
一般的な評価が現実より低く見積もられている株を正当に評価すること
それが本当の投資

市場規模を見比べるだけで世の中の仕組みが見えてくる

なにをしてきたかと同じくらい
何をしてこなかったかを誇りたい

何かを成し遂げるとき成功するときというのはやらないことはやらない
切って離すとはっきり決めたときなんだ
逆にあれもこれもとやることを増やして抱えてしまったときというのは決断できていないとき
すべてを完璧にこなすことなんて不可能だから妥協することになって
結果、必ず失敗する

天動説から地動説に変わったのは
地動説派が天動説派を粘り強く説得してかえさせたんじゃない
天動説を信じる人たちがみんな死んでこの世からいなくなったからなんです
つまり古い人が死なないと新しいものは生まれないってことです

家康が出した結論とは、
国全体をそこそこ貧乏な状態で統治すること
食えないほどの極度の貧乏にしてしまえば暴動が起きる
武士も町人も最低限食うには困らない程度の貧乏であれば国を治めやすいと考えたに違いない
財力があると必ず権力を倒しとって代わろうとしてくる

人と相談して結論を出してはいけない
決めるのは常に自分

海外では経営者かマネージャークラスの人間が単独か最小の人数で決断を下す

商売をモノを売ることだけに限定して考えると成長はしない
商売に対し理念や信念を持ったか持たなかったか

カリスマ経営者と呼ばれる人たちって信念をしっかり持っているから思い切った決断や行動が取れるんだろうな
保身に走るサラリーマン社長が会議の結果による判断しか下せないのとは対極の姿だ

大手というのはいつも群れでいるんだ
言い換えれば横並び
それも国家事業になると国が後ろで操っている

ベンチャーとは最初に海に飛び込み誰よりも先に魚を大量に食べることである
日本では先頭を切って海に飛び込もうというチャレンジ精神がない

もし失敗したら誰が責任を取るのか
そこに明確な対応策が見つからない
だったら初めから試さないほうがいい

勝つとか負けるとかが口癖になっているやつ
投資家なら最悪だ

ルールを作る国とルールを守る国
西洋の人にとってルールは作るもの
時代の変化に合わないと思ったらさっさと変える
一方日本人にとってルールは守るもの
一度決めたことは守り続けることが美徳と考える文化

日本人は戦後ゼロから立ち上がって輸出大国となりものづくりの国として発展したと思っているが実はそうじゃない
度重なる戦争を経ることで技術が磨かれ戦後優秀な技術者が軍需産業から民間企業へと移ることによって武器が自動車や家電製品へと変化しただけ

何が実力で何が運か
これをきちんと分析することがまずは大事

高度成長期に日本のものづくり産業が世界でシェアを奪い急成長できたのもプレーヤーが少ないグラウンドで円安を武器に暴れまわれたことが主な勝因
成功には運がつきものだ

必要なことは型にはまること
成功はすべて型によってもたらされる
自分の中になんの基準もなかったら軸がブレていつまでも方向が定まらず迷走してしまう
きちんと進むためにはまず先人の知恵に学ぶ
成功の型を吸収する
型が定まっていれば成長は早い
いくら天才といえどもいきなり革新的なアイデアなんて出せない
先行研究や先人の教えを土台として学んでから自分の個性を発揮することが成功の鍵になる

社是
決断なき上司は無能と思え
味ひとすじ

徳川幕府は倒される前からとっくに倒れていたのだ
幕末にはすでに財政破綻をきたし統治機構が制御不能に陥っていた

敗色濃厚にもかかわらず株価が堅調だった背景には国家総動員法などに基づく政府の介入があった
具体的には政府は無制限の株の買い支えを行い株価を無理矢理維持させた
株価というのは経済を推し量る最もわかりやすい指標
国民は高ければ安心するし低ければ不安になる
実際戦時中でも堅調な相場だけを見ていた国民にとって敗戦という破局が迫っているのに本質はまるで見えていなかった

投資家なら善悪ではなく損得でものを考えろ

ベンチャーとはイノベーション
変革を起こすこと
今まで世の中になかったこと
誰もやっていなかったこと
それらを実現させて今日の非常識を明日の常識に変えるのがベンチャーだ

商売は競争してはいけない
先陣を切って事業化し競合相手が現れる前に高値で売却する

一番大事なのは行動力
考えるだけではなにも生まれない
行動だけに価値がある

リスクを取らないリスクほど
経営者として恐ろしいものはない

労働者とは
自分の命である時間を切り売りして生活する人のことを言う

FXはいかに「うまく負けるか」の勝負

経営者を支えているのはそのまわりにいる人たち
お金よりも何よりもその人脈が一番の財産だ

その時代のニーズに合わせて変化の波を乗り切ってきた
たしかに日本の大手は常に変化し続けた企業ばっかり
最初の事業に固執することなく時代に対応して正しく変化し続ける
こういう企業が生き残るのだ

地方で生まれて育った人々が地方を変える
そして地方が変わることではじめて国は変わる
日本を変えるにはまず地方
地方が元気になれば勝手に国は変わる

調子がいいときこそ足元を見つめ直す

得意分野以外には手を出さない
本当に必要なことだけに集中する
徹底的に無駄なものを無くしていく

戦前まで日本人はほとんど借家に住んでいた
じつに都市の7割が借家住まい
1960年の流行語は「マイホーム主義」
一戸建て購入が大ブームになり家を買うことが庶民の目標となった

不動産とはきわめて主観的なものだ
例えば株なんかは客観的なものだ
世界中の大勢の人が何万株と発行されている同じ企業の同じ株券を売買し需給バランスによって株価が決定されていく
それに対し不動産は個別の商品がこの世にたった1つしかない
そして買う人も実質的に1人だ

人を選ぶところがあの子の欠点だ
あれでは将来自分の世界を狭めてしまう
世の中の酸いも甘いも噛み分けられるようにならなくては

不動産投資をするときに探すべきは
入居者の顔が見える物件
この物件にはどういうニーズがあってお客さんは誰か

不動産は売り出し価格のまま買っちゃダメです
不動産を購入するときは必ず値引き交渉をしてみること
新築マンションでも建売住宅でも値引きを前提で価格設定している
分譲マンションの場合売値から仕入れ値をひくと20%残るのが相場