2010年05月

2010年03月22日日経ビジネス



■ノリエル・ルービニ氏インタビュー
カルメン・ラインハート氏とケネス・ロゴフ氏が新著で指摘した通り、財政危機は経済回復を遅らせ、長期間にわたり成長のあしかせとなることは歴史が証明している
政府債務問題が深刻化する可能性は高い


自国通貨建てで国債を発行出来ない国(新興国)や、それができても独自に貨幣を発行できない国(ユーロ加盟国など)が過剰な財政赤字を抱えると、信用危機や国債のデフォルトといった強制的な公的債務整理に追い込まれる場合がおおい
自国通貨で借り入れができ、公的債務を貨幣に置き換えることが可能な国では政府債務危機はすぐには表面化しない
だが債務の貨幣化はいずれインフレを招く
インフレは固定金利債の実質価値を下げる効果がありデフォルトと同様、国債保有者の利益を損なう政策だ

現在ギリシャが直面する問題は氷山の一角だ
債権市場では投資家がPIIGS諸国や英国に狙いを定め国債利回りを押し上げている

いずれ矛先は日本やアメリカなど、持続不能な財政赤字を抱える国にも向かうだろう


財政危機が経済回復のあしかせとなる状況では、経済成長だけで民間部門のかじる債務を解消し、公的債務の比率を下げるのは難しい
一方、貯蓄増加によって債務比率を下げようとすれば景気後退が深刻化し、債務比率がさらに悪化するという節約のパラドックスが起きる


結論を言えば、国による損失肩代わりや公的債務の増加によって、民間部門の過剰債務の解決を図るのは危険だ
うまくいっても将来の増税や財政支出削減は免れず、成長に悪影響を与える

民間が抱え込んだ債務は、デフォルトや債務整理、債務の資本化などの方法で解決すべき

国による肩代わりが行き過ぎれば、先進国を待ち受けるのは支え切れないほどの債務を抱え、成長戦略も描けない未来だ


2010年03月15日日経ビジネス


■ケネスロゴフ氏、インタビュー
あらゆる危機がそれまでの危機とは異なるように見えても、実は多くの共通点が存在し、過去に学ぶべきことが多い
共通点の1つは、銀行危機のあとには必ず政府債務が急増する傾向があるということだ
銀行救済のコストに加え、財政出動による景気刺激策や減税、景気後退による税収の落ち込みで政府債務は危機発生から3年間で平均86%も増大する
新興国はの場合、多くはそのあとデフォルト(債務不履行)を起こす
ギリシャに至っては1800年から第2次世界大戦が終わるまで、ほぼ常にデフォルト状態だった

先進国はデフォルトこそ起こさないものの、そのあと5年ほど経って、経済が正常化してくる段階で、巨額の政府債務が成長のあしかせになる


危機は必ず再発する
それだけに過去から学び、類似性や共通点を知っておけば、将来の危機発生のリスクを抑えられるし、不幸にも危機が発生した場合でも賢明に対処することができる



■森ビル
一般不動産会社の基本戦略は安く買い、高く売るの繰り返し。
古いビルや更地を取得し、既存の用途制限や容積率の下でビルや住宅を建設、これを売却したり、分譲する
森ビルの事業戦略は、コンスタントに土地を取得し、長期的に保有。
これを再開発し、完成後にタウンマネジメントを展開することで、開発地域の土地価格とそこに建設した建物の資産価値を上げ、プロジェクト全体で含み益を創出する




2010年03月08日日経ビジネス2



■ユーロ
ユーロは金融統合であり、政治統治を意図したものではない

加盟国は共通の中央銀行は設立したが自国民に課税する権利を譲り渡すことは拒否した

ユーロ創設の理念には明らかな欠点がある
真っ当な通貨の後ろ盾には、中央銀行だけでなく財務省が不可欠だ
日常的な課税業務のためではない
金融システムが崩壊の危機に陥ったとき、中央銀行に流動性供給はできても、債務履行能力を保証できるのは財務省だけだからだ

EUがたとえ今回の危機を乗り切ったとしても次回はどうするのかという問題が残る
必要なことは明らかだ
加盟国に対し踏み込んだ監督の実施と条件付きの救済を実行するための制度を作ること
秩序あるユーロ債市場の実現も望ましい
だが、最大の問題はこうした措置を実行する政治的意思があるかどうかだ


2010年03月08日日経ビジネス1



■CMBS(商業用不動産ローン担保証券)
オフィスや商業用の不動産事業から得られる収益を返済原資とする「ノンリコースローン」の債権を基に、金融機関やファンドがSPC(特別目的会社)を通じて発行する証券をいう。
2002年から2007年までの不動産ファンド全盛期、外資系金融機関の多くはファンドなどが購入した商業不動産へのローンを提供し、その債権をCMBSとしてメガバンクや保険会社、地方銀行などに販売した
UBS証券によれば、ピークの2007年には2兆円以上のCMBSが発行された
裏付けローンの多くが返済期限を約3年に設定していることから2010年に大量のローンが返済日を迎える
通常これらのローンは返済期限が到来するといったん既存の借入金を返済し、再び借り入れる「リファイナンス」を実施する
ところが不動産を巡る環境は2008年を境に一変した

世界的な金融危機でローンの主な出してだった外資系金融機関が国内から相次いで撤退してしまった

リファイナンスの担い手がいない以上、借換先が見つからない場合に残された道はデフォルト(債務不履行)しかない

当然CMBSの保有者である銀行や保険会社は損失を被り、発行した金融機関やファンドも傷つく

その苦境ぶりを世に広く知らしめたのが昨年9月に発覚したダビンチホールディングズの一件だ
同社が保有していた千代田区のオフィスビル「パシフィックセンチュリープレイス丸の内」を担保とするローンの借り換えができず、デフォルトした

ムーディーズによれば2008年9月末まではごくわずか3本だったCMBS関連ローンのデフォルト件数は1年後には38本に急増した

今後、返済期限が到来するローン残高も決して少なくない
2010年から2012年にかけて約2兆7000億円の返済期限が待ち受ける
これは三菱地所の年間ビル賃貸収入の8倍である

ローンを出した金融機関の中にはCMBSとして投資家に売らず、そのまま債権として保有している場合も多い

通常、CMBSのローンがデフォルトすると信託銀行などが投資家の意向を踏まえて担保物件の処分を協議する猶予期間が設けられる
そして1、2年ほどの間で方針をまとめ、物件売却などの手段に移る

金融機関が気をもんでいるのが、デフォルトしたローンの担保物件が安値で市場に出回ること

収益が見込めそうな都心部の高層ビルを除けば物件の叩き売りが横行するのは必死

中でも銀行はCMBSを保有する投資家、CMBSの裏付けローンを提供する貸しての両面で関わっており、今後さらに損失が拡大する可能性も否めない

2010年問題の本質はここにある

銀行の多くは自社のバランスシートが棄損しないように、物件を選別しながらローンの借り換えに応じている

物件の本格的な売却が始まるのは今年の後半以降とみられている



■東横インのビジネスモデル
土地を所有するオーナーに自己負担でホテルを建設してもらい、それを東横インが30年間の契約で借り上げる
リスクは東横インがおう
稼働率に関係なくオーナーには安定した賃料がはいる
賃料収入の保証を前提に借金してホテルを建てたオーナーも多い
しかしそれは東横インという会社が存続することが前提
会社が潰れるとなると話は違ってくる

古くから付き合いのあったオーナーらが出資してつくったSPC(特別目的会社)が株を買い取り、こうして東横インは新たなスタートをきった


ユーロ円予想以上に暴落

ユーロ円が110円下抜けて108円台まで急落しました
現在は111円半ばに急反発しました

うーん。かなり予想外でした

豪ドル円は72円で支えられていたし、ユーロドルは1.22ドルを抜けませんでした
ユーロ安、円高でユーロ円だけが底を抜けてしまった感じですかね?

急反発したこともあり、短中期的には今が底と認識しています

あと日経平均もう少し下がるんじゃないかなと勝手に思っています
9000円ぐらいかな


ユーロ円、豪ドル円について

ユーロ円は大体予想通りでした。
110円まで下がったので、少し予想より下がりました
予想だと111、112円あたり

逆に豪ドルは予想より下げました
目安だと思ってた76円を割って72円まで下げました

こうなると、売りに転換な予感
ひとまずは、反発すると思いますが76円が重いと思うし、80円は超えないと思ってます

まだ底じゃないという予想は当たったのかな


2010年02月22日日経ビジネス


■ノリエルルービニ氏の記事
ギリシャの財政問題は世界経済が抱える問題の氷山の一角に過ぎない。
以前から指摘してきたとおり、世界金融危機の次の展開は政府債務のリスク上昇だ

中心となるのは、経済成長を取り戻そうと民間部門の損失を引き受け、その結果巨額の財政赤字を垂れ流し、大量の政府債務をためこむ先進国だ

民間部門の過剰債務とレバレッジによって金融危機が起こると、数年後には政府債務のデフォルト(債務不履行)、もしくは政府債務の実質価値を帳消しにするための激しいインフレが発生してきた





2010年01月18日日経ビジネス



■東急電鉄
2009年3月の連結売上高は1兆3000億円。
そのうち鉄道やバスなどの交通事業の比率は約15%に過ぎない
傘下の東急百貨店、東急ストアといったリテール事業で売上高のおよそ半分。
沿線の宅地開発など不動産開発が約10%

利益面では、4割程度を占める交通事業と並び、不動産事業の貢献度が高い。
不動産事業の営業利益率は17%。2009年3月期。
営業利益率が高いのは50年前から開発を始めた多摩田園都市線でいまだ宅地分譲が続いているため

鉄道を敷設し、簿価の安い土地を高級住宅に生まれ変わらせて分譲し、住民たちにモノを売る
沿線開発モデルと言われるこのビジネスモデルを編み出したのは1910年に阪急電鉄を開業した小林一三氏だった
これを東京で実践したのが東京電鉄で、多摩田園都市線はその成功例とされる

ところが、このビジネスモデルも100年経ち、鉄道・不動産・リテールの好循環が限界を迎えた
前提条件である右肩上がりの人口増加がもはや望めないからである


■銀行
今回の金融危機は最大の競争優位性はなにかという問いに対する新たな答えをもたらした
銀行から見て最大の教訓は救済が必要となった場合のコストを負担できる強力な政府の重要性である
今や規制条件が最も有利な国ではなく、最も資金力のある国に属することが有利になった
小国の資金力の乏しい政府の管轄下にある超巨大銀行は非常に危うい
アメリカにはバンクオブアメリカやシティグループのような巨大銀行を扱えるだけの規模がある
中国も不良債権を大量に抱えた大手国内銀行に対処することができる

アイルランドやアイスランドは肥大化した金融業界を源とする災禍によって崩壊した象徴的なケース

フランスやドイツでさえも国際的な大手銀行の問題は政府の救済能力を超えている可能性がある




2010年世界経済大予言

この本は松藤民輔さん、増田悦佐さんの本です。

ひとまず、さっと興味をもった部分をまとめました

■大恐慌
29年にドスンと下げて、30〜31年は中間反騰で逆に大きく上げた
「これで経済はV字回復した。永遠の繁栄を取り戻した」とマーケットが錯覚したころ、クレディ・アンシュタルト(オーストリア最大の金融期間)が破綻する。これを契機に37年まで下げ続けた。


■アメリカ大統領
2010〜2011年にもオバマ政権は任期途中で辞任せざるを得ない
そのあと、ヒラリークリントンが大統領に就任するでしょう

そもそもいまのオバマ政権は閣僚から政府高官にいたるまで全てヒラリー人脈で占められている
はじめからワンポイントリリーフ。
ヒラリーが本命。
パワーエリート達はオバマにネガティブな部分をすべて負わせて退陣させ、そのあと、本格安定政権としてヒラリークリントンをすえるという布陣を考えている


■フランスとドイツ
フランスとドイツはありとあらゆる点で対立を繰り返すほど仲が悪いが、環境に関する限りはみごとに連携している
ドイツはヨーロッパの中では元から環境運動が強い国。
フランスは今や原子力発電と水道水供給しら強い分野がない
どちらも環境とは切っても切れない
そこでアメリカを攻めるテーマとして環境問題を掲げてタッグを組んだ



■投資ブーム
株式にしても、金、不動産、商品にしても時価総額の25%まで1つのセクターが占める
たとえば2、3年前の原油ブームではトロント市場は30%が原油一色だった
2000〜2002年のITブームのときはITセクターが25%を占めた


■ダウ平均
2010年ごろに4000ドル
そして、そこから延々と下がり続ける

■株
1929年の恐慌も1975年の恐慌もやはり下げすぎる
そして40%前後回復して、それからまた下げはじめる


■金融政策
金融政策というのは、過熱を押さえる効果はありますが、冷え込んだ景気を活気づける効果はもともと持ち合わせていない
過去の大恐慌にも一貫して「金利を下げ、マネーサプライを増やす」という政府、中央銀行が推奨する不況対策は全く効果がなかった


■ドル
アメリカ発の金融危機によって、ドルが暴落すると判断すると考える人が少なくない
しかし、これは間違いでドルは上昇する
今までドルを借りていた人は今度はドルを返済しなければならない
ただでさえマネーが足りない流動性危機の中で、一斉にポンドをドルに、ユーロをドルに戻そうとすれば、ドルが払底するのは自明の理



ユーロ円は112円あたりまで下げると予想!

ユーロ円は現在113円。
前に書いた予想が珍しく的中し、117円より下げてきました


個人的には、112、111円あたりでひとまずさげどまると思うので、そこで買いかなと。

豪ドルはかなり粘ってまだ80.50円です
まだ下値余地があるきがします


総括としては、ここが底ではないと思います
もうちょい下がるはず!


スーパーつるかめは、テスコ

つるかめってスーパーがありますが、あれってウォルマート、カルフールに次ぐ世界3位のテスコが運営してるんですね、、

たしか、セブンとかイオンは10位前後です


ユーロ円117円あたり

ユーロ円は現在117円。
個人的にはここを下抜けると考えています。

またきのうは117円から118円後半まで戻しましたが、予想どおりな感じです


為替メモ

豪ドル円は76円、ユーロ円は117円が節目っぽい感じ。
ここを完全に抜けるとかなりやばい感じがするなー
ユーロ円はもう抜けたのかな、、?
現在116.50円あたり


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