メモをとってる感じで、
あまりまとめるつもりもないので、
所々で繋がってなくてもご了承くださいf^_^;


●経済成長と銀行の融資の伸び
どちらもバブルの原因にも結果にもなりうる
経済成長が融資残高の伸びをもたらす場合もあり、融資残高の伸びが経済成長に拍車をかける場合もある

一般的には、
景気が底を脱して上向いたときには経済成長の伸びが融資の伸びをもたらし、
景気の上昇局面後半に入ると融資の伸びが経済成長を引っ張るようになる

アメリカでは融資の拡張こそが過去20年の力強い経済成長と株式市場のブームを支えてきた

つまり過去20年間にわたって世界経済の成長の原動力となっていたのは、アメリカ国内の融資の伸びだった

ダウ平均が、
1000ドルを越えたのは1972年である
1974年にはそこから40%の下落
1983年に再び1000ドルに回復
そして、1983年から1990年に163%増加した
さらに1990年から2000年までに320%増大し、11500ドルに達した


●景気後退
投資が急落して失業率が上昇するというのは、景気後退が始まるときのお決まりのパターン

2001年のアメリカでも、このパターンだった
普通はこれに個人消費の急減速も見られるはずなのだが、こちらはいたって堅調だった
景気後退が始まった2002年6月時点でも、年率に換算して3%の伸びをみせている

アメリカ人は値上がりを続ける持ち家を抵当にして借金をし、それで消費を維持してきた

住宅ローン金利はこの後さらに最低記録を更新し続けることが可能だ
ポストバブル経済では、過剰な生産キャパシティのおかげで有利な投資機会が少なく、この先も資金の供給は需要を大幅に上回ったままでいると思われるので

ポストバブル経済では、政府の資金需要が増加しても、民間経済の資金需要の落ち込みで生じた資金のだぶつきを食いつぶすにはいたらないと考えたほうが正しい

なので、
アメリカの不動産バブルという風船を破裂させる針の正体は金利上昇ではなく、購入力の限界ということになる



やがて、家計がへこたれて借金を減らしにかかると金融業界は大打撃を受けることになる

また言うまでもないが、いかなる理由であれ金利が上昇すればゲームオーバーである
金利が上昇すれば、不動産価格は下がりはじめ、ローンの借り換えもおしまい
住宅ローンのデフォルト、滞納が増加し、しかも資産効果も裏返しになり、消費が崩壊する


年金会計が赤字に陥る日が20年以内に確実に訪れる


ただし、短期的にはアメリカには強烈な好材料がある
それは、アメリカ政府の信用力が債務に負けないくらいに巨大で、あと何兆ドルか債務を積み増そうとしても、おそらく何の問題も発生しないだろうという点である


ファニーメイやフレディマックなどの住宅抵当金融を担当する公社が、1990年代に積み上げた巨額の債務???2001年末で総額2.25兆ドル???の重みに耐え兼ねて崩壊してしまう可能性もある
となると、政府は債権者の救済に乗り出さなくてはならない

銀行危機でも公社危機でも、政府の負担は何兆ドルまではいかないにしても、数千億ドルにはなるだろう
だが、それでも金融危機を乗り切りつつ、同時に大型の財政出動でもって景気を刺激することが可能なほどにアメリカ政府の信用は大きい