個人的にはグーグルは好きですね
しっかりとした企業理念があり、その理念が圧倒的にかっこいいです
こういったしっかりとした企業理念がある会社ってものすごく強いと思うんですよね


●3大法則
「インターネット」「チープ革命」「オープンソース」が相乗効果を起こし、リアル世界では絶対成立しない「3大法則」とも言うべき新しいルールに基づきネット世界では発展を始めた

第一法則:神の視点からの世界理解
第二法則:ネット上に作った人間の分身が金を稼いでくれる新しい経済圏
第三法則:消えていったはずの価値の集積


第一法則は、「全体を俯瞰する視点」のことである
ネット事業者は100万単位というほぼ不特定多数無限大と言ってもよいほど膨大な量の顧客が、そのサービスを利用して何をしているのかについての情報をすべて自動的に収集できる

顧客世界全体を丸ごと分析し、全体として何が起きているのかを理解出来るようになった

別の例では、
検索エンジン提供者は、世界中のウェブサイトに何が書かれているのかということを「全体を俯瞰した視点」で理解することができる
さらに世界中の不特定多数無限大の人々が「いま何を知りたがっているのか」ということも「全体を俯瞰して視点」で理解できる


第二法則では、
「ネット上にできた経済圏に依存して生計を立てる生き方」を人々が追求できるようになったことである


第三法則は、
「一億人から3秒の時間を集める」ことで「一万人がフルタイムで一日働いて生み出すのと同等の価値を創出する」ような考え方

放っておけば消えて失われていったはずの価値を「不特定多数無限大」分集積しようという考え方

もしその自動集積がほぼゼロコストでできれば「某かの価値」になる



●5大革命
ブライアンアーサーは、情報革命を5つの大革命のうちの1つだと彼の歴史観の中に位置付けた

第一は、イギリスで起きた産業革命
時期はあいまいだが、1780年から1830年
紡績機械分野で、主に水力による工場システムである

第二は同じくイギリスで起こった鉄道革命
1830年から1880年

第三は、ドイツで電動機と鉄鋼のような重工業分野で起こった革命

第四は、アメリカが先駆者となった製造業革命
1913年から1970年代まで
大量生産、自動車産業の成立
石油の時代

第五が、1960年代にアメリカで緒についた情報革命


こうした革命的変化に共通するパターンとして、最初の段階ではかなりのスケールでのタービュランス(乱気流、大荒れ、混乱、社会不安)が発生する

そして、タービュランスに続いてメディアがかき立て、過剰投資が起き、バブル崩壊へとつき進む

鉄道革命のケースでは、メディアが書き立てたのが1836年、バブル崩壊は1847年に訪れた

それから10、20、30年という長い時間をかけて、「大規模な構築ステージ」に入っていく


IT革命は、
マイクロソフトやインテルが登場した時代(70〜80年代)がタービュランスの時代
メディアアテンションのフェーズに入ったのが1990年代
2000年代のバブル崩壊
そして「大規模な構築ステージ」が2000年から2030年の間に起こるはず


●グーグル
自らのミッションを「世界中の情報を組織化し、それをあまねくだれからでもアクセスできるようにすること」と定義している

「世界中の情報を組織化する」というミッションは、世界政府があるとすればその政府が目指すべき方向性である