ITに興味がない人にはとっつきにくく、よくわからない本かもしれませんね
でも、個人的にはいろいろなことを広く浅くでいいので知っているべきだと信じています
なので、ITに興味がある人もない人もぜひ読んで見てください


●グーグル
2005年2月に自分たちはロングテール追求会社なのだと、宣言した

アドセンスの達成とは、
広告主のロングテール部分と、メディアのロングテール部分をマッチングさせて、両者にとってのwin-winの関係を築いたことである

広告主のロングテール部分とは、
これまで広告など出したことがなかったスモールビジネスやNPOや個人のこと

そしてメディアのロングテール部分とは、今まで広告など掲載したことのない極小メディア(無数のウェブサイト)のこと

つまりグーグルのロングテールとは、
広告ということに過去に一度も関与したことのない人々という未知の可能性に満ちた新市場の追求である

そして新市場への参加障壁を恐ろしく低く設定した
セルフサービスで広告出稿でき、単価が安くて成果報酬(クリック課金)なので、誰でも気軽に広告出稿にトライでき、成果が見えてきたら広告出費をどんどん増やしていける成長のメカニズムも組み込んだ


グーグルの売上高の異常なスピードでの成長は、「参加自由のオープンさと自然淘汰の仕組みをロングテール部分に組み込むと、未知の可能性が大きく顕在化し、しかもそこが成長していく」という全く新しい事実を、私たちに突き付けた


●ロングテール
元ソニーミュージックの丸山社長は、
itunesのリリースが近い時期に、

日本のマスコミは、どのサイトが100万曲を用意したが、このサイトはまだ20万曲しか用意していないとか、そんな話ばかりで音楽の匂いが全くしない。音楽ビジネスを担う人達が、インターネットの利用の仕方を有料配信だけに焦点を当てていることに、大きな不満を感じている
配信には、新しいものを生み出す思想は何もなく、過去の財産をどのように運用するかという、まるで金融業者がお金を取引しているように見える



既に商品になっている音楽を「配信」するのでは、ロングテールの効果も限定的になる
でも、まだ何者でもない不特定多数に参加機会を与え対象を広げ、「新しい音楽を生みだそうという試み」こそが、ロングテールの裾野を広げ、より大きな可能性を拓く


ロングテール現象は既存のリアル大組織にとってどんな意味があるのか
「ネットを徹底活用しないならば何も意味がない」が正解である

ロングテール現象とはネット世界でのみ起こる現象だからである


「恐竜の首」部分で事業展開する電通


ロングテールを追求するグーグル


●アマゾン
アマゾンは、「アマゾンが取り扱っている膨大な商品データのすべて」をだれもが自由に使って小さなビジネスを起こせるよう、無償で公開することにした


●web2.0
「ネット上の不特定多数の人々を受動的なサービス享受者ではなく能動的な表現者と認めて積極的に巻き込んでいくための技術やサービス開発姿勢」