これで最後です。
クラブ社会なんてのは、興味深いですね
フリーメーソンとか有名ですよね

そういえば、孫さんは坂本龍馬が好きですが、開国とかと関係あるんですかね
もしかしたら、アメリカなどと関係・交流を持つことはどんな形にしろ日本にとって有益だとか考えてたりするんですかね
今度孫さんの本でも読んでみようかな


●マスコミ
日本のマスメディアにおいては、
長らく米ソ対立を引きずった「冷戦構造」が、ソ連崩壊後もしばらく残されていた

すなわち、
保守派としての産経・読売新聞、
中道派としての日本経済新聞、
左翼・リベラルの朝日・毎日新聞
という構図だった

この構図は、
90年代に大きく崩れ、左翼・リベラル派(=中国・北朝鮮の手先報道機関)の朝日新聞が微妙にその舵をアメリカの民主党政権寄りにシフトさせていく


●クラブ社会
多くの人々は、
世界の政治・経済面での重要な動きは、各国の首脳が集まるサミットや国連、ダボス会議のような会合で議論され、決められていくと考えている

確かにそれは間違いではないが、
こうした公式的な会合は、すでに根回しされて、決められた事項を最終的に確認するだけの場であり、本当の意味での議論は、別の場所でなされていると考えたほうがよい

多くの場合、
「秘密クラブ」で行われている
これは、動かしようのない事実である

欧米のエスタブリッシュメントは、
センチュリー(ニューヨーク)、
ブルックス(ロンドン)、
ニッカーボッカーズ(ニューヨーク)、
のような名門クラブに必ず所属している

欧米は、クラブ社会なのである

秘密クラブを介したエスタブリッシュメントたちのネットワークを「インナーサークル」とよぶ


アメリカの大学には、学生クラブが必ずあって「フラタニティ」(女性はソロリティ)と呼ばれている
そしてこれらのOB会が現役学生が就職する際の窓口(コネ)にもなっている

「キューティブロンド」をみれば、その本質がより理解できるだろう

アメリカは、
実は日本以上に「コネ社会」であることがわかる
アメリカでの「実力主義」というのは、
どのようなクラブに所属しているかということも実力のうちに含まれる

本当は、
実力社会の国ではなく、いまだに貴族社会の国なのであり、いわゆる「アメリカンドリーム」など幻想に過ぎない

確かに、ある程度までは、努力でのし上がることも出来るかもしれないが、大統領のような支配層になるためには「コネ」は絶対条件である
逆にコネさえあれば、頭が空っぽでも成功を収めることができる



これを裏書きする興味深いデータがある
1979年から2000年にかけて、最貧層から上20%の人々の所得は6.4%しか上昇していないのに、上位から20%の人々の所得は7割も増え、最富裕層1%の家族の所得は、なんと184%も増えた

現在のアメリカは、
富めるものはますます富み、
貧しきものはますます困窮するという社会になっている


●筆者 あとがき
私も、「人にはそれぞれ立場というものがある」ということを理解しているつもりだ

「今の日本はアメリカと対等ではないことは十分にわかっているが、アメリカから見放されたら、日本は戦前のように孤立への道を歩んでしまう。だから、アメリカと何らかの人脈をつくるとそれ自体に価値がある」と考える人も多いだろう
確かに、その判断には重たいものがある


元々は、日本の「シンクタンクマン」だった竹中平蔵氏のように日本の国益増進のために日本研究するうちに、逆にアメリカに知らず知らずのうちに取り込まれ、「アメリカのエージェント」と成り果ててしまった人も少なくない